マルチメディアデータ間での言語情報を用いた関連づけの手法

概要

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マルチメディア処理技術の開発と普及によって、動画やイメージによる情報をデータベース化することが進んできた。これらのデータは、データやデータ間の関係が厳密に構造化されているビジネスデータベースとは異なり、データ間の関連性を定義することが難しい。このため任意の情報間リンクを用いてデータベース化する、ハイパーメディアと呼ばれるシステムも開発が盛んである。しかし任意の情報間の関係を、全てリンクとしてつなぐ事は困難であり、特に新聞やテレビニュースのように、日々大量のデータが付け加えられるようなデータに対して、日々データベース全体のリンクの更新を行なうことは現実的ではない。本研究では、(1)新聞やテレビニュースの構造に着目して、両者それぞれが持つ言語情報を利用することと、(2)任意の2つの情報間の関連性の強さを計算する局所的な処理で、関連性の強さを決定することにより、メディアの違いや、情報の製作者の違いを越えて、情報間の関連づけを行なう手法を提案する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-02-24