情報制御システムにおけるマンマシンの仕様決定支援
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
鉄道運行管理や電力系統監視などに代表される情報制御システムのマンマシンインタフェースは、システムを使用するユーザーに対し計算機の複雑な論理を隠すとともに、システムを安全でかつ効率よく制御するための「システムの顔」である。したがって、システムを使うユーザーとシステムを作る設計者とが、一緒になって注意深く設計、評価する必要がある。一方、システムを短期間で開発するためには、このマンマシン仕様をシステムの開発初期の段階で、確度高く設計しておくことが重要である。マンマシン仕様は使い勝手の良さといった論理的に記述することが難しい要素を含むため、現実にはシステムが完成し、本物を使うまでは問題に気づかないことが多い。この最終段階で仕様の修正が発生すると、仕様検討段階で修正する場合の何倍もの費用がかかったり、運用時期の遅れやシステム機能の縮小という損害をユーザーにもたらしてしまう。したがって、システム開発の初期段階において、ユーザーの意図した仕様を短期間で獲得し、より使い勝手の良いマンマシン仕様を設計していくことがシステム開発のコスト削減、期間短縮のために重要である。本稿では、情報制御システムのマンマシン仕様決定過程を分析し、システム開発の初期段階でユーザーの意図に合致した使い勝手の良い仕様を設計、評価するための手順と、その手順にもとづき、仕様を短期間でかつ効率良く決定、評価するための支援ツールの機能について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-09-04
著者
関連論文
- 非定形UIMSの概念
- メタユーザインタフェースを有するユーザインタフェース構築支援システム
- 対話の階層モデルに基づくユーザインタフェース管理システム
- ユーザインタフェース構築支援システム : メタユーザインタフェース構築支援
- ユーザインタフェース構築支援システム : 自由図形によるユーザインタフェース
- 2. ユーザインタフェース管理システムの適用事例 2.2 ユーザインタフェース管理システムの制御システムへの適用 (ユーザインタフェース管理システム(UIMS))
- 現場作業を支援するマンマシン技術
- 産業システムにおけるヒューマンインタフェース技術の一動向-マルチメディアを使う-
- 映像とグラフィックを統合したプラント監視制御システム用マンマシンインタフェース
- ダイナミックプレゼンテーションシステムD-View(2) : シナリオエディタ
- ダイナミックプレゼンテーションシステムD-View(1) : 概要
- 情報制御システムにおけるマンマシンの仕様決定支援
- 6.産業安全を支える異常検知技術 : データマイニングの活用による設備保守(安全・安心社会実現のためのセンサデータマイニング応用)
- 設備機器データの可視化による異常予兆診断
- 「産業システムの高信頼化技術とその応用」特集号の編集によせて
- 映像への直接操作を用いたプラント運転監視用マン・マシンインタフェース
- データマイニングによる異常検知技術(メンテナンス高度化の最新動向)
- データマイニングによる異常検知技術