コーパス解析に基づく事例ベースパーザ構築
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
自然言語理解の研究の歴史は長いが、その目標はかなたにあって、なかなか実用化しない。一方、近年グラフィックユーザインタフェース技術に基づくメニューシステムやハイパーテキストが普及してきている。従って、それらのインタフェースでは提供できないような機能を提供しない限り自然言語による対話インタフェースの前途は暗い。自然言i語による対話の利点とは、発話者が、発話者の好みの言い方で、対象分野・目的に特有な表現で発話者主尊に節約的に発話できることである。そういう発話は当然ながら非文法的表現になる。自然言語インタフェースを提供するならこういう種類の発話を扱えなくてはならない。非文法的表現を扱うには、フレーズベース(Phrase-based)のアプローチは有望である。この手法では、対象領域で使われる言語パターンとその意味表現を対にして格納しておき、入力文に対して一ツチするパターンを見つけそれに対応する意味表現を入力文の意味表現として生成する。我々は、実際に収集したコーパスの解析に基づいたフレーズベースシステムの新しい構築手法Corpus-based Parsing(以下CPBと略す)を提案する。またそれにもとづいたパターン・意味表現対と概念世界を簡単に定義できるような知識獲得機構をつくっている。システムへの要求としてはデータベースやエキスパートシステムヘの自然言語蜜間応答システム程度を簡単に作ることである。CBPでは、まず対象世界の実際のコーパスを収集する。パターン定義者は、コーバス中の例文の意味を1つ1つ定義していくが、その時、特定の文に対する定義だと、10文の定義をしても10種類の文しか解釈出来ない。それを1文の定義で10文、100文とマッチするように間口を広げたい。そこで、定義者が最初の定義を変形・修飾して汎化することでマッチングの間口を広げる。CBPではそのためのオペレータを提供している。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25
著者
関連論文
- ニューラルネットによる和音付けの一手法
- IJCAI-89の報告
- ヘルプデスクのための情報べース構築ツール (メディア統合および環境統合のための高機能データベースシステム、および一般)
- 一般ユーザを対象としたオンライン・データベース検索支援システム
- キーワード適合度の最適化によるキーワード抽出
- ハワイ・ボイス・ブラウザ : マルチモーダル情報サービスシステム
- 全米人工知能会議AAAI-94報告
- 関係データベースを使った事例ベース検索(2) : 実用システム
- 関係データベースを使った事例ベース検索(1) : アルゴリズム
- 大規模事例ベース検索の効率的かつ高精度な手法
- キー・センテンスの選択的解析による論文要約手法
- マルチモーダル電子マニュアルの提案
- 3) 文字写真混在画像の綱点化(画像通信システム研究会(第63回))
- 文字・写真混在画像の網点化
- 8)ドキュメント画像情報システム構成とファイルアクセス(画像通信システム研究会(第55回))
- ドキュメント画像情報システムのシステム構成とファイルアクセス
- ドキュメント画像情報システム
- Multi-Modal Method : マルチモーダルインタフェース構築方法論
- マルチモーダルDefinite Clause Grammar(MM-DCG)
- 簡易型自然言語インタフェース : キーワード抽出型と事例ベース型の協調
- コーパス解析に基づく事例ベースパーザ構築
- Riesbeck, C.K. and Schank, R.C.編, "Inside Case-based Reasoning", Lawrence Erlbaum Associates, Hillsdale, N.J., 423p., \7,546, 1989
- ストーリ駆動型アニメーションシステム : システム概要
- ストーリ駆動型アニメーションシステム : 構造および動作記述
- ストーリ駆動型アニメーションシステム : 物語り理解部
- 周期的誤差拡散法を用いた疑似中間調画像のデータ圧縮(情報入力研究会)(波形等化技術)
- リラクセーション支援システムの提案
- 周期的誤差拡散法を用いた疑似中間調画像のデータ圧縮