形態素抽出マシンMEX-IIの試作と評価

概要

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自然言語解析技術を様々な応用へ結び付けてゆくためには、解析の高度化とともに、処理の高速化を図ってゆく必要がある。そのために筆者らは、専用ハードウェア(文章解析アクセラレータ:Natural Language Parsing Accelerators)による新しい自然言語解析アーキテクチャを目指している[1][2][3]。現在開発している形態素抽出マシン(MorPheme EX-traction mahine:MEX)は、単語辞書を検索し、入力テキスト中に出現したと思われる単語(形態素)をすべて抽出する処理を、高速に実行する専用ハードウェアである。MEX-Iでは、見出し部分のみの8万語規模の単語辞書を用いて、ハードウェアアルゴリズムの高速性を検証した。今回試作したMEX-IIでは、見出し部分の照合だけでなく辞書の内容部を読み出すなど、応用向きの機能拡張を行なった。さらに、ハードウェアアルゴリズムを実行する主要部をLSI化し、高速性を生かすよう50万語の大語彙単語辞書を搭載した。本稿ではMEX-IIの概要と性能評価結果を述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1991-02-25