分散オブジェクトに基づくアプリケーションの実行制御
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概要
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厳しい経済状況が続くなか、企業を中心とする計算機利用者のコスト意識が高まっている。その結果ハードウェアは価格性能比のよいWSやPCのネットワークからなる分散環境が普及し、アプリケーション開発には開発効率の良さと再利用性に対する期待からオブジェクト指向技術が注目されている。分散オブジェクト実現技術としてはOMGが定めたCORBAが有力視されている。CORBAはORBを介したアーキテクチャや言語に依存しないオブジェクト間通信を実現する基本的機能を定義している。さらにCORBAの機能に加えてさまざまなシステムで共通に用いられるオブジェクトに関するサービスCOSSの標準化も進められており、それらの中には永続性、名前付け、ライフサイクル、イベント通知などが含まれる。しかしこれらのサービスでは不十分なシステムも存在する。以下ではそのようなシステムとしてOLTPを例にとり、CORBAの一実装であるSOMを用いてシステムを構築する際に必要な機能を実現する方法について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-09-20
著者
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