オブジェクト指向フレームワークによる異なるシステム間での表現変換(1)分析
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概要
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オブジェクト指向での問題記述を可能にするシステム(言語、方法論など)は現在複数あり、標準や定番などは未だ存在しない。それらのシステムが扱うオブジェクト指向モデルは概念や記述力の点から完全には一致しないが、基本的部分には共通性が見られる。方法論をサポートするツールはオブジェクト図からオブジェクト指向言語で記述されたプログラムを生成する機能を持っていることが多いが、これは共通性を利用して表現を変換する例である。逆にオブジェクト指向言語で記述されたプログラムからその構造を表すオブジェクト図を作成することがあるが、これも共通性に着目すれば形式化することができる。本論文ではこのようなオブジェクト指向モデル間での表現変換を可能にするフレームワークの開発について述べる。(1)分析では主に分析について述べる。まずシステムとしてOMT、C++、Smalltalk(IBM Smalltalk)、IDL(IBM SOMobjects)を例にとり、これらのオブジェクト指向モデルの上位集合として共通オブジェクトモデルを定義する。さらにシステム間での概念の不一致や記述力の違いにより生じる対応関係の多様性を分類し、これを基にフレームワークに対する要求をまとめる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-09-20
著者
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