通信ソフトウェア自動試験に関する一考察 : 試験シナリオの再利用
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概要
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一般にソフトウェア開発は要求分析、設計、製造、試験、保守運用といったプロセスに分類されるが、その中でも試験プロセスは多くの工数を要し、このプロセスの品質がソフトウェアの品質を左右するといっても過言ではない。通信ソフトウェアでは、試験プロセスにおいて多くの特殊な試験リソースを要する。ここでいう試験リソースとは、試験者、試験対象、試験ツールなどの総称と定義する。試験リソースの利用可能な量は限られており、また常に同じ条件で利用できるとは限らない。さらに、通信ソフトウェアのライフサイクルは十数年と一般のものに比べてかなり長く、その間には、数多くの機能追加がなされ、その度に新機能の試験および既存機能のデグレードチェックが必要になる。こうした点から、通信ソフトウェアにおける試験リソースの有効利用および試験プロセスの効率化は重要な課題といえる。筆者らは、このような観点から試験プロセスの形式的記述と自動化に関して検討を行い、試験項目の実施内容を形式的に記述した試験シナリオに基づいた自動試験システムの試作を行ってきた。本稿では、上記のような通信ソフトウェアの試験プロセスの特徴から、既に記述された試験シナリオを、デグレードチェック時などに異なる試験リソース条件下で再実行する『試験シナリオの再利用』に着目し、これを実現するための試験シナリオの記述法および自動試験システムの構成法について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-27
著者
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