移動計算機環境におけるマイグレーションの一考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年の計算機は高度にネットワーク(NW)化が進んでいる。今後はハ一ドウェアの急速な進歩に伴って、高性能化小型化した携帯計算機が急増し、これらもNWに接続されて使用されるようになる。携帯用計算機は使用場所の制約が小さいため、トラヒックが、よりダイナミックに変化という性質が顕著になる。このため、NWを効率的に運用するためのトラフィック負荷分散の技術が更に重要になる。[figure]一般に負荷分散は、ある計算機上で実行されている分散APの一部(プロセス)を他の計算機に移す(移送、或はマイグレーションと呼ばれる)ことによって実現される。プロセス移送に関する研究は、主に分散OSの機能の一つとして研究されてきた。しかし、その技術は末だ成熟しておらず、既存のOSには適用できないこともあって、広く普及してはいない。本研究では、現在広く用いられているUnix上でトラヒック負荷分散を実現するために、OS自体には手を加えない方法で移植性の高い移送機構の実現を目指し、RPCサーバ機能を移送するプロトタイプを検討した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-27
著者
関連論文
- 所内論文作成環境の調査検討
- Unix上でのRPCサーバの移送方法とその実現について
- 移動計算機環境におけるマイグレーションの一考察
- パーソナル通信用オブジェクト指向プラットフォームの提案
- 構造化分析を利用したオブジェクト指向設計の適用
- 移転補助システムにおけるパケット転送量の見積もり