ビジュアル言語vocプロトタイプの試作
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概要
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計算機の普及に伴い,より対話性に優れたビジュアルなユーザインタフェースが求められている.それに伴いソフトウェア開発コストに占めるユーザインタフェース部分のウェイトは増加の一途をたどっている.このため近年ビジュアルユーザインタフェースの開発支援システムが各所で研究されるようになり,NeXT社のInterface-Builder, Sun Microsystems社のGUIDE等,一部市販されるものも出てきた.これらのシステムは,(1)ボタン,スライダー,メニュー等,マンマシンインタフェースの実現に多く使用される基本部品を予め豊富に用意しておく.(2)これら基本部品の配置,一部の変形(カスタマイズ)等をビジュアルな操作で行なえる.といった点をソフト開発者に対する支援の中心として設計された物が多い.こういったシステムは,(1)マンマシンインタフェース用の部品(以後ビジュアルオブジェクトと呼ぶ)を新規に作成し,それを既製部品と同様に扱うことが困難である.(2)ビジュアルオブジェクトとそれを用いるプログラムテキストとの間の関係の記述力が弱い.といった問題点を持つ.又,ビジュアルオブジェクトの配置の変更,オブジェクト間の結合状態の変更等のための支援機能がプログラム開発時にしか発揮されず,プログラムの実行時にこれらを動的に変更できない.プログラムの動的変更は,エンドユーザによるカスタマイズ等のためにぜひ必要とされる機能と言えよう.これらの問題点を解決するため,現在vocの開発を行なっおり,プロトタイプ版の試作を,NeXTコンピュータ上で行なっている.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-03-14
著者
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