GNハッシュ結合方式 : 入出力コストによるハッシュ結合方式の性能比較

概要

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近年、効率の良い結合演算処理方式としてハッシュ結合方式が提案されている。ハッシュ結合方式では、まずソースリレーションをハッシュ関数を用いることにより互いに値の重ならない独立なクラスタに分割する。結合演算処理は、値の重複がないので各クラスタ毎に行えば良いため、処理時間がリレーションサイズに線形に比例した処理時間で済み、シミュレーションによる性能評価結果からも従来のネストループ結合方式やソートマージ結合方式と比較して非常に高い性能が得られることが確認されている。また、結合演算は個々のクラスタ毎に処理を行えば良いので並列処理も簡単に導入でき、更に射影演算における重複除去や集計演算などの関係代数演算処理にも簡単に適応できる。本報告では、性能の良くかつ実装の容易なGNハッシュ結合方式を新たに提案する。GNハッシュ方式では、結合演算処理コストの内、入出力コストがそのほとんどを占めていることに着目し、実行時にネストループハッシュ方式とGraceハッシュ方式の二つから入出力コストの小さい方式を採用することで、入出力コストの低減を図るとともに容易なバッファ管理と実装コストの低下を目指している。GNハッシュ結合方式の処理方式について述べた後、入出力コストを用いて、今までに提案されている他のハッシュ結合方式とGNハッシュ結合方式の性能比較及び考察を行う。
一般社団法人情報処理学会の論文
1990-03-14

GNハッシュ結合方式 : 入出力コストによるハッシュ結合方式の性能比較

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