定量的非破壊評価のためのリアルタイムシミュレーションについての基礎検討
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概要
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現在、構造物の設計においては材料の降伏点応力あるいは引張強さを基準とし、公称応力を用いて強度の照査が行われている。しかし、今までに橋梁、原子炉圧力容器、船舶、海洋構造物、航空機などに実際に発生した破壊の多くは、材料や溶接部などに存在する欠陥を起点として発生した疲労亀裂に起因するものである。現在までに金属材料中の亀裂による破壊(ぜい性破壊、疲労破壊)については、材料中に存在する亀裂の拡大問題を解析するための連続体の力学(破壊力学)を適用することによりかなりの成果を得ている。しかし、この破壊力学は亀裂形状が事前にわかっていなければ適用することができない。そのため、実際に構造物の安全性の評価を行う場合には、その内部に存在する亀裂形状を把握するための定量的非破壊評価が必要となってくるが、現在の非破壊評価技術では定量的な評価は不可能である。本稿では、超音波探傷法による細部材の非破壊評価を定量的に行うための基礎的なデータを得るために導入したリアルタイムシミュレーションについて述べる。
- 1990-03-14
著者
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- 溶接疲労強度研究委員会