機器組込み型マイコンソフトの設計・テスト支援方式
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概要
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マイコン組込み機器の多種化,高機能化に伴い,機器組込み型マイコンソフト(コントロールウェア,以下ではC/W)の開発期間短縮と品質向上が重要になっている。マイコンシステムの開発ではハードウェア(H/W)とC/Wの並行開発が行われるが,C/Wのテストの効率化のために,実機がない段階でC/Wの単体テストをクロスシミュレーションによって実施することが有効である。これまでにクロスデバッガ自体については研究がなされている。しかし、マイコンシステムのように複数のサブシステムの並列動作によって機能を実現するシステムのシミュレーションテストでは,被テストC/W以外の動作を模擬するためのプログラム(以下ではI/Oモデル)を作成する必要があり,その作成には,俊来,個々の技術者の能力に依存するところが大きい,作成に多大な工数を要する,という問題点がある。本稿では,最初に,I/Oモデル作成の標準化のために,I/Oモデル作成に必要な仕様情報頃目を明らかにする。次に,H/W仕様に基づいてC/Wの設計を支援しながらI/Oモデル作成に必要な仕様情報を獲得し,仕様情報からI/Oモデルを半自動的に生成してシミュレーションテスト環境設定作業を効率化する,設計・テスト支援システムの概要を述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-03-01
著者
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佐々木 保
(株)日立製作所
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佐々木 保
(株)日立製作所汎用コンピュータ事業部
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島袋 潤
(株)日立製作所システム開発研究所
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永松 祐嗣
(株)日立製作所システム開発研究所
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小泉 昭典
日立コンピュータエンジニアリング(株)
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島袋 潤
(株)日立製作所 システム開発研究所
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永松 祐嗣
(株)日立製作所情報システム事業部
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