FAXサーバのためのクライアント・プロトコルの提案

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文書ファイルの作成や文書と画像の表示に使用されるPC(Personal Computer)やWS(Work Station)と、文書通信端末として広く普及したFAX端末とを結び付け、文書画像通信サービスを実現する、LAN接続型のFAXサーバが製品として市場に姿を現しはじめた。このFAXサーバとPC/WS間のLAN通信プロトコル、および、データの交換形式については、まだ標準的仕様は定まっていない。このFAXサーバを経由する文書画像通信サービスの一つの特徴として、そのサービスの中に、解像度変換や符号変換、さらには文字ファイルをビットマップイメージに展開する処理等、伝送する文書データを変換する文書画像処理が含まれている点が上げられる。一方、文書画像の文書形式としては、ODA(0pen Document Architecture)が標準としてよく知られているが、ODAは文書構造を規定するのみであり、文書変換処理の手順を記述する方法が用意されていない。また、文書伝送サービスとしては電子メールやMHS(Message Handling System)が規定されており、特にMHSでは、ファクシミリ文書を含めた文書伝送の諸サービスの定義が充実しているが、やはり上記の文書データの変換処理の指定と処理の実行手順についての記述方法がない。本稿では、FAXサーバとPC/WS間で交換される文書画像のデータ形式と、このデータに対する文書画像処理手順とをセットで定義するOFIS(Object for Facsimile and Image Services)を提案し、OFISによって実現されるシーケンシャルな文書の分散処理手順を紹介する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-03-01

FAXサーバのためのクライアント・プロトコルの提案

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