3.チロシン水酸化酵素のタンパク質量制御機構について : 第397回ビタミンB研究委員会
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概要
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チロシン水酸化酵素(TH)は, ドーパミン, ノルアドレナリンなどの生合成律速酵素である. ドーパミンやノルアドレナリンは, 生体内で神経伝達物質として重要な働きを営んでいるので, その生合成量は多様なメカニズムにより調節されている. TH活性は生合成量調節のひとつのステップとして, リン酸化による活性化や, 生成物であるドーパミンやノルアドレナリンによるフィードバック阻害により調節されていることが知られている. 我々は, THの補酵素であるテトラヒドロビオプテリン(BH4)の生合成遺伝子を破壊したノックアウトマウスの解析から, BH4の細胞内濃度に依存してTHタンパク質量が変化することを発見した. THタンパク質量の調節も中長期的なTH活性制御のひとつとして生理的に重要である. 今回, BH4によるTHタンパク質量の制御機構を明らかにするために以下のような実験を行った. 実験に用いたTHタンパク質は, ヒトTHcDNAtype1を鋳型として大腸菌で組換えタンパク質として発現させ, ゲルろ過クロマトグラフィ, ヘパリンセファロースにより均一に精製した.
- 日本ビタミン学会の論文
- 2004-09-25
著者
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一瀬 宏
東京工業大学大学院生命理工学研究科
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浦野 扶美
東京工業大学大学院 生命理工学研究科
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浦野 扶美
東工大・生命理工:医療機器センター
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一瀬 宏
東京工業大学大学院生命理工学研究科分子生命科学専攻
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一瀬 宏
東京工業大学大学院 生命理工学研究科
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