フレーム型知識表現による関係データベースの記述に対する検討
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概要
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データベースシステム(DBS)を知識表現システムと結合し,これを用い知識型システムを実現する試みが盛んに行われている。例えば,あるデータベース言語を通じデータベース(DB)をアクセスする方法,データベース管理システム(DBMS)を拡張することにより知識表現システムとして実現する方法,などが種々提案されている。一般に,DBSは,あるデータモデルを提供し,これを用いデータの検索および更新を可能とするシステムである。ここで,データモデルは,データ構造,このデータ構造を操作するための演算およびデータに対する一貫性制約,などより成る。これらは開発されるシステムの目的および実現方法にも依存することになるが, DBMSまたは知識型システムにおいて記述,定義することが必要である。現在,我々はフレーム型知識表現システムFKBUSの開発を進めている。このシステムは,関係型データモデルに基づくDBMSを統合化し,これを用いて知識型システムを開発するためのツールとして機能することを目的の一つとするシステムである。これを達成するためのアプローチとして, FKBUSによりデータモデルの一部を記述および定義し,システム内部においてデータの管理メカニズムの一部を実現および提供するというアプローチを採用している。本稿においては,データ構造の記述,SQL文とフレームの関係,などについて述べる。なお,本システムは, SUN3ワークステーションにより稼働し, Sun Common LispおよびC言語により記述されている.また,DBMSとしてInformixを用いている。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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