『三才児』における表からの知識生成
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概要
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エキスパートシステム(ES)の知識ベース構築作業においては,知識表現と知識獲得が大きな制約となっている.知識表現における制約の原因の一つは,エンドユーザが情報間の階層関係や因果関係を知識処理に適した形で整理できない点である.また知識獲得に関しては,システムへの情報入力が基本的に手作業であり,作業に掛かる工数や,入力された情報の信頼性の点で一部制約がある.一方,ワードプロセッサやデータベースの普及により,日常の業務における様々な情報が電子化されている.それらの中には,ESの知識ベースにふさわしい多くの貴重なノウハウも含まれている.そこで,エンドユーザが日常行っている情報管理の形態に近い方法で知識を整理すると共に,そこからプログラムによって自動的に知識を生成することができれば,これらの電子化された知識やノウハウを有効に活用でき,知識獲得や知識表現の制約も軽減される.このような考えから,まず知識ベースにふさわしいノウハウや知識が含まれている表形式のデータに着目し,そこから当社のコンサルテーションモデル構築ツール「三才児」のフレーム型知識ベースを生成するツールを開発した.以下に,ここで用いた知識生成の方法とツールの概要を述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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