文脈情報を利用した不適格文の構文解析
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概要
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一般的な自然言語処理システムにおいては,構文解析の結果が処理のベースになることが多く,正しい解析結果を得ることが,システムの精度向上の要となっている.ところが人間が扱う全ての文を完全に解析できるような文法は存在せず,頑健な自然言語処理システムを構築する上では,文法的な誤りや省略を含んだ文,また非常に長い文など,予めシステムに記述した文法にそぐわない文(不適格)にも対処する必要がある.本稿では,文法知識に依存した従来の構文解析処理では解析できない不適格文を,同じ文脈中で構文解析できた文(適格文)の解析結果を利用して再解析する手法を提案する.また本手法を機械翻訳システム上に実現し,技術文書を翻訳した結果を通じて,その有効性を示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-03-15
著者
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