汎用クロス開発ソフトウェアの評価
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概要
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近年、マイコン応用機器の種類も増加し使用されるマイクロプロセッサ(MPU)も多様化してきた。ASICの技術の発展によりMPUに対してもカスタム化が進むようになり、さらにMPUの多様化に拍車をかけている。これらMPU、とくにカスタム化されたMPUは、組み込み用として用いられる場合が多く、プログラムの開発にはクロス開発環境が用いられている。汎用のMPUに対しては、MPUのメーカー側から開発環境が提供される場合が多いが、カスタム化されたMPUに対しては、カスタム化に合わせて開発環境を用意する必要がある。IEEEからアセンブラはIEEE694、オブジェクト・ロードモジュールはIEEE695という統一規格が発表されたが、まだまだ採用の実績が少なく、現状では、アセンブラなどの規格はバラバラであるといえる。このため開発環境もまちまちであり、1つのMPUに対して開発環境を整えるには、多くの労力を必要とする。このような状況に対応するため、汎用クロス開発ソフトウェアという概念に基づくツールが発表されている。汎用クロス開発ソフトウェアは、各種MPUに対応できるアセンブラ、シミュレートデバッガであり、今後開発環境の構築に有効であると考えられる。今回、汎用クロス開発ソフトウェアに対してTRONCHIP32の仕様に基づいて作成されたTX1 MPUのアセンブラを作成し評価を行ったので報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
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