MPUテスト支援機能の一考察
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概要
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実際のMPU上で被テストプログラムを実行させて、その結果を確認することは最も基本的なソフトウェアのテスト方法である。しかし、MPU外部からの観測だけでは、その実行の様子を正確に知ることは困難である。そこで、MPU自身にテスト支援の機能として、シングルステップ等の機能をあらかじめ用意することが一般的となった。シングルステップでの実行は1命令実行ごとにMPUの内部情報(プログラムカウンタの内容など)を得ることができるためテストに非常に有効な機能だが、リアルタイム性が大幅に低下する欠点がある。このようなリアルタイム性とMPU内部情報の観測性のトレードオフについて、その選択性を広げてテスト効率を向上させるために、MPUの従来の実行モードに加えて新しい概念の実行モードを考案して、その有効性について検討したので報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
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