オフィスプロシジャ実行における例外処理の事例知識獲得手法

概要

論文の詳細を見る
オフィスワークの多くは組織的に定められた業務処理手順に従って進められる。業務処理要領や各種帳票処理記入要領に基づく標準的な手順は、複数のオフィスワーカにより遂行される一連のアクティビティとして表現でき、office procedureと呼ばれる。Office procedureに関する知識を持つシステムでは、それに基づくアトバイスや自動実行が可能となる。しかしオフィスは本質的にopen systemである。予想外の状況変化によって正常時の業務処理手順がそのまま適用できず、何らかの修正が必要となるケースは現実のオフィスでは極めて多い。このような状況において支援を行なうには、人間の行なったプラン生成・修正の経験そのものを事例知識として収集・獲得し、以後同じ様な状況が起こったときにその知識を役立てる方法が有効である。本稿では、office procedure知識ベースにoffice procedure 実行監視制御システムを組込むことにより、人間が行なうプラン生成と修正の事例を知識として半自動的に獲得する手法を提案する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1988-09-12