医療問診エキスパートシェル機能の考察
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概要
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医療問診エキスパートシステムへの取組みの歴史は古いが、いまだ利用実績は十分とは言えない。しかし、エキスパートシェル(ES)に対し医療問診に適した機能的配慮を加えて行けば、今後の医療分野に於て補助的ながら重要な役割を担う可能性があると考える。本報告で対象とするシステムは、現場の医師が手軽に評価や投入が出来るよう、パソコンLispで実現しているので、知識ベースサイズや機能の豊富さに制約が有る。しかし逆にプライバシーに関する安心感と経済性が加味されるので、家庭での利用には適している。例えば、信頼する医師の知識ベースが搭載されていれば、家庭での健康管理を高揚し普及する形態としても有用であろう。ここでは、医療問診用ESを目指して機能追加と試用評価を含む考察を行なった結果を報告する。最も重要な機能はルール参照部での記述能力であり、時間軸上の複合概念や数量を加味した論理による記述である。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12
著者
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