事実の一括削除を効率的に行なうためのReteアルゴリズムの改良
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概要
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プロダクションシステムの推論の高速化の手法として最も有名なものにReteアルゴリズムがある.Reteアルゴリズムは照合の中間結果を保存しておき無駄な照合の繰返しをなくして高速に推論を行なうが,中間結果の大部分が不成立となる場合には削除のコストが大きく処理時間が長くなり,結果として推論にかかる時間の分散が大きくなってしまう.このような性質は実時間の問題解決にプロダクションシステムを応用する場合の大きな問題であり,推論時間の分散をより小さくすることが重要となる.ここでは推論の中間結果の大部分が不成立となる場合の推論時間を短くした,改良Reteアルゴリズムを提案する.具体的には連想Reteアルゴリズムを改良し,部分ネットワーク中の照合の中間結果を照合なしで一括して素早く削除するトークンを導入する.この方式はTREATアルゴリズムに対しても応用できる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-02-24
著者
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