発話の力のタイプの機械翻訳への利用
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概要
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自動翻訳電話の開発を目指して、その対象となる電話会話の特徴が明らかにされている。話し言葉、特に複数の対話従事者が相互に言語行為を行う対話の場合には、話者の主観が発話に込められており、聴者は、文字どおりの意味以上の意味を理解しながら対話を進めている。対話の理解・翻訳の場合、これらの話者の主観にかかわる情報を言語に依存しない枠組みでとらえ、表現形との関係を言語固有の規則として扱うことが有効である。発話の意図に関する語用論的情報を翻訳の観点から整理し直すことにより、文化、社会習慣が異なる言語種間でも、より原言語の意図に忠実な翻訳が可能となる。本論では、話者の態度に関する発話の情報を発話のカのタイプと強さとでとらえ、日英の翻訳に用いる方法を提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12
著者
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