異機種間CADデータインタフェース(1) : 基本データ変換
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概要
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近年、CAD/CAMシステムは急激に普及しており、現在、設計・製造分野の各セクションで活用されてきている。しかし、設計工程を一元化することはできず、大別しても幾つかの設計工程に分類される。そのため、各設計工程を効率化・高度化させるための様々なCAD/CAMシステムが、各ベンダーより提供されており、機能も多岐に渡っている。図1には標準的な設計工程を示す。一方、ハードウェアの進歩とネットワークの充実により、設計環境が変貌をとげつつあり、分散系/ホスト系電算機の使い分けが必要になってきている。様々な機種が設計・製造を支援するために利用され、その電算機上で稼動するアプリケーション、特にCAD/CAMシステムも使い分けが必要になる。このような現状をふまえ、各CAD/CAMシステムの役割を鑑みたとき、設計の上流から下流への製品データの流れが重要なウエイトを占めている。特に様々な工程,環境に散在する各種CAD/CAMシステムのCADデータの互換性が、製品の設計/製造の効率化/高度化の障害となりつつあり、どの程度保証できるかが課題である。しかし、実務で利用されている市販CAD/CAMシステム(アプリケーション群)は内部仕様が明確にされておらず、特に自由曲線/曲面の場合、外部インタフェース用の内部データフォーマットが公開されているといっても、ある程度ブラックボックスとして扱わなくてわならない場合がある。そこで、本稿では実務で利用されている市販もしくは自社開発のCAD/CAMシステム(アプリケーション群)のCADデータの異機種間変換について、現状とそれに対するトライアルを示す。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12
著者
-
肥後野 恵史
(株)東芝 総合情報システム部
-
児玉 久志
(株)東芝総合情報システム部
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宮路 照久
(株)東芝 総合情報システム部
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池田 泰次
(株)東芝 総合情報システム部
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肥後野 恵史
株式会社 東芝 総合情報システム部
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肥後野 恵史
(株)東芝
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池田 泰次
(株)東芝総合情報システム部
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宮路 照久
(株)東芝総合情報システム部
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