中継サーバを利用した暗号通信の実現
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概要
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インターネットは、電子メールや電子ニュース、ファイル転送、遠隔ログインといった、インターネットを有効に利用できるアプリケーションの開発によって、大きく発展してきた。近年では、World Wide Webと呼ばれるハイパーテキスト的ユーザインタフェースを用いた情報探索システムの出現により、文字や音声、画像などのマルチメディア情報を手軽に通信できるようになり、注目を集めている。また、商用インターネットが運用を開始して、インターネットにおける商業的な利用も始まっている。一方、インターネット上での通信は、通信データの盗聴、改ざんといった危険性があるため、個人情報や取引情報、機密情報といった重要なデータの通信が簡単に行えない状況にある。そこで、盗聴や改ざんを防止できる通信サービスの提供するために、様々な研究が行われている。例えば、標準的なプロトコルにセキュリティ機能を付加する研究(swIPe)や、アプリケーション自身がセキュリティ機能を実現する方式(PEM)が提案されている。しかし、それら研究成果は、実装するためにオペレーティングシステムやアプリケーションを変更する必要性があり、通常ソースコードを入手できない既存オペレーティングシステムや市販アプリケーションには適用することが難しいという問題がある。そこで、本論文では、オペレーティングシステムに変更を加えずに、既存のサーバクライアントシステムに安全な通信を提供する枠組として、中継サーバを利用した方式を提案する。また、実装したシステムの性能測定した結果について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-06
著者
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