文書構造定義のためのSGML-DTD設計支援システム : オブジェクト指向プログラミングによるシステム開発
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概要
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本システムは、文書構造を分かりやすい形で表現するため、木構造のグラフで表現すること、そのグラフを操作してSGML(Standard Generakized Markup Language)の文書構造定義(DTD:Document Type Definition)を作成できるようにすることを目的とした。文書の電子化・電子出版フルテキストデータベースの作成などの分野で、SGMLが注目を集めている。SGMLは、特定の処理システムに依存しない文書(SGML文書)を作り、交換や異なった利用をするためのISO規格である。SGML文書は、SGML宣言、DTD、DTDに従ってマーク付けされたテキストの3つで構成される。DTDは、文書構造とテキストのマーク付けの方法を定義する部分である。DTDで文書構造を定義することによって、SGMLはどのような文書でも作ることができる。また、文書構造が明示されるために、異機種間あるいは異なる処理系間の文書交換が可能となる。SGMLでは、「文書は、複数の要素の階層構造で表される。」と考えている。要素とは、文書の論理的な構成成分である。例えば、本は、前置き・本文・後置きなどの要素からできている。前置きは、タイトル・著者・編集者などの要素からできている。このような文書構造を木構造のグラフにすると文書構造が分かりやすくなる。この点に着目し、文書構造の木構造グラフを表示するGUIを備えた文書構造設計システムをオブジェクト指向プログラミングに基づいて設計し、C++とOSF/Motifを使って構築した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-06
著者
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