契約ネットプロトコルに基づいたマルチエージェントプランニングの一手法

概要

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エージェント間のタスク割り当てプロトコルとして,契約ネットプロトコル[1]が知られている.契約ネットプロトコルはマネージャ(manager)と呼ばれるエージェントと,契約者(contractor)と呼ばれるエージェントが存在する.マネージャがタスクを提供し,契約者がタスクを引き受けてその処理を行う.また,常に変動する動的な環境としてタイルワールド[2]が提案されている.タイルワールドは限られた時間でプランを構築し判断を下さねばならないエージェントを評価するための動的実験環である.タイルワールドはエージェント,穴,タイル,障害物,空白によって構成されており,エージェントの目標は,穴を埋めることによって可能な限り多くの得点をあげることである.エージェントがこのような動的な環境に即応しなければならない場合には,よりエージェントが瞬間的に反応し行動できる交渉プロトコルが必要である.そこで本研究では,これまで発表されている契約ネットプロトコルを動的な環境において瞬間的に反応できるように拡張する.また,タイルワールドをベースにしたモデルで実験を行ない,動的な環境での動作を評価する.
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-03-06