Rhizopus formosaensis R13-5の温度感受性変異株による糖化アミラーゼの生産と変異株の特徴
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概要
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Rhizopus formosaensisの一連の紫外線, NTG処理により糖化アミラーゼ高生産性変異株R13-59136を分離した.親株に比し, 変異株は〓固体培養で5.7倍, 表面培養で2.7倍, 深部培養でとくに高く15倍の生産性を示し, 通常市販の糖化アミラーゼ濃縮標品に相当する力価を〓固体培養で得た.変異株について他の加水分解酵素生産性をも調べたところ, リパーゼ, 凝乳酵素, macerating enzymeは親株の数倍に上昇したが, プロテアーゼは若干親株より低値を示した.一連の変異株について生理学的, 形態学的特徴を調べた結果糖化アミラーゼおよび他の水解酵素生産性とstolonの直径は正の相関を示したが, sporangia形成態とは負の相関を示した.親株は30〜40℃の培養温度で充分sporangiaを形成したがR13-59136は35±1℃の限定された温度でのみ sporangia を形成し, これに関し一種の温度感受性変異株と考えられた.
- 社団法人日本生物工学会の論文
- 1972-06-25
著者
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