Aspergillus oryzae 460 による脱脂大豆からのグルタミン酸の生成
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概要
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脱脂大豆からグルタミン酸を大量に生成する麹菌を分離した.各種の菌学的性状から分離菌をAspergillus oeyzae 460 と同定した.この菌は2種のアフラトキシン生産用培地でアフラトキシンを全く作らなかった.この菌を用いて脱脂大豆を分離したところ, 普通の醤油麹菌にくらべて2倍以上のグルタミン酸を生成した.この菌および類縁のAspergillus 属菌のアルカリ, 中性, 酸性プロテアーゼ, カルボキシペプチダーゼ, アミノペプチダーゼ, ロイシルナフチルアミドアーゼ活性の中ではアミノペプチダーゼ活性がグルタミン酸生成とかなり高い相関関係を示すことがわかった.また, 紫外線照射処理により, アミノペプチダーゼ活性が親株にくらべて2倍ちかく増加している変異株が得られた.
- 社団法人日本生物工学会の論文
- 1971-06-25
著者
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