シイタケの害虫、ニホンホソオオキノコムシの生活環
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概要
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生シイタケの害虫として最近問題となっているホソオオキノコムシ属のうち, ニホンホソオオキノコムシの生活環を, 生シイタケをベイトとしたトラップヘの飛来消長調査と屋外飼育によって明らかにした。本種は幼虫または成虫で越冬するが, 幼虫の多くは越冬中に死亡する。越冬後の成虫は3月から5月にかけてシイタケに産卵して死亡する。この卵から発育した1化成虫は7月にシイタケに大量に飛来して摂食するが, 産卵することはなく8月にはシイタケから離れる。10月下旬に再飛来して産卵する1化成虫は, その卵から発育した老熟幼虫とともに越冬する。このことから本種はおもに年1化性であることがわかった。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1992-07-01
著者
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