Acacia mearnsii DE WILD.の種子の寿命(I) : 採種後17年まで
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概要
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A.mearnsiiの種子の寿命に親木の樹齢と採種した年が影響するかどうかについて調べた。集めた種子を1,7,12および17年後に熱湯処理し, 発芽率, 腐り率およびいしだね率を求めた。熱湯処理区の発芽率と無処理区のいしだね率は強度の正の相関を示すが, 種子の貯蔵期間の増加に従って発芽率が悪くなる例が多い。腐り率は無処理区が処理区より低い値を示すが, これはいしだねの一部が処理によって活力を失ったのであろう。採種して1年後には無処理で発芽する種子もあるが, 7年以後はほとんどなくたった。これはいしだねにならない種子が活力を失ったと考えられる。17年たつと採種木によって発芽力に大きな差を生じたが, これは樹齢に関係なく種子の含水率が原因の一つと考えられる。また同じ木から採った種子でも採種の年が異なると発芽率に大きな差があることがわかった。
- 日本森林学会の論文
- 1979-02-25
著者
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