カラマツ当年生枝の成分に関する研究(III) : 生長休止期のフェノール性成分
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概要
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生長休止期である1974年10月30日に15年生のカラマツから採集した当年生枝中には多量のフェノール性物質が存在する。この当年生枝から単離された4種のフラボノイド化合物は, UV, IR, Ms, NMRスペクトル, 元素分析等の結果からそれぞれeriodictyol, taxifolin, (-)-epiafzelechin, (+)-catechinと同定された。アベナ伸長試験においてこれらのフラボノイド化合物は, 種々の濃度において1ppmのIAA, ABAの有無にかかわらず何の作用も示さなかった。イネ苗試験においてこれらのフラボノイド化合物は, 種々の濃度において生長抑制作用を示したが, 0.1ppmのGA_sの添加によってわずかに抑制作用が弱まることが認められた。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1976-07-25
著者
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