トドマツ, アカエゾマツ, シラカンバの苗木の蒸散量と乾物生産量に与える庇陰と土壌水分の影響

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概要

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3樹種の蒸散量と乾物生産量に与える庇陰の有無と土壌水分(過湿, 中庸, 乾燥)の影響を調べ, 特に蒸散比について検討した。各樹種とも蒸散量と乾物生産量の間に正の直線関係が認められた。トドマツは無庇陰下で, シラカンバは庇陰下で他樹種より蒸散比が小さかった。乾燥区の単位蒸散量は低いが, 蒸散比に対する土壌水分の影響は庇陰処理ほど著しくなく, 庇陰下のシラカンバを除いて, その影響は明らかでなかった。庇陰下ではシラカンバの生長は中庸区の土壌水分で良く, トドマツとアカエゾマツは過湿区と中庸区の差が明らかでなく, 乾燥区で生長が劣った。無庇陰下では土壌水分の増加に伴ってトドマツとシラカンバで蒸散比が大きく, アカエゾマツで小さくなる傾向が見られた。トドマツとシラカンバは中庸区で, アカエゾマツは過湿区で良い生長を示した。
日本森林学会の論文
1975-03-25

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