人工林初期段階における雑草群落に関する研究(I) : スギ連年植栽地の植生変化
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概要
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岩手県中部にあるアカマツ林を1964年から毎年皆伐して, スギを新植し, 植栽1〜2年目は年に2回, 4年目までは年1回の下刈をした場所の9年間の雑草群落の一連の変化過程を解析したもので, 結果は次のとおりである。アカマツの伐採・搬出後に前生植生のクマイザサはほとんど消えたが, 伐採当年より植生の侵入が始まり, 2年目からキク科植物, ワラビ, ツルを中心とする植生を構成するが, 前生植生のクマイザサが回復しその他の草・木本をまじえながら混生したが, 3年目からはスギの被陰により植生が矮小化しはじめ, 4年目には植生重は最大となったが, スギの被陰のため5年から減少しはじめた。6年目以降はほとんどの草本は消え, ササ中心の植生に移行し, 9年目以降の生産構造の形は前生植生に近づいた。
- 1975-10-25
著者
-
樋口 国雄
林業試験場
-
佐藤 昭敏
元森林総合研究所東北支所
-
加藤 亮助
農林省林業試験場北海道支場
-
加藤 亮助
林業試験場浅川実験林
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加藤 亮助
林業試験場
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樋口 国雄
農林省林業試験場東北支場
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佐藤 昭敏
農林省林業試験場東北支場
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下田 一
小岩井農場
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