人工林初期段階における雑草群落に関する研究(II) : ササ地帯におけるカラマツ連年植栽地の植生変化
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概要
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岩手県雫石郡小岩井農場内にあるスギ林を1967年から1974年まで毎年皆伐して, カラマツを新植し, 植栽当年〜1年目は年に2回, 3年目までは年に1回の下刈をした場所の8年間の雑草群落の一連の変化過程を解析した。伐採時の地床攪乱(伐倒・搬出・地拵)によりスギ前生林のササ植生はカラマツ新植地の雑草群落へ移行した。下刈やカラマツの被陰にもかかわらず, 雑草群落は植栽3年目で乾重・数度ともに最大となったが, 4年目から被陰・種間競争で減少し, 重量では6年目に伐採前とほぼ同じになった。草本は伐採後の陽光の増加で1年目から急速に増加したが, 2年目から減少した。伐採後に木本とツルは下刈により少なくなったが, 徐々に増加し, ことにツルは5年目から急速に増加した。丈の高い植生は前生林下に多かったが, 伐採時の地床攪乱で減少し, 以降は下刈と陽光の増加で4〜5年目までは低い植生が増加し, 6年目ごろから高い植生が増加していた。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1976-06-25
著者
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- ○樹木根系図説, 苅住昇著, 1140ページ, 誠文堂新光社, 東京, 1979年, 38,000円
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