ポプラの発根 : 発根に対する葉の影響
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概要
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ポプラ緑枝の発根に対する内的・外的因子の影響を調べた。発根率・数は光条件によって, また, 栄養条件によって大きく左右された。さしほの発根は明所においてよく, 暗所においては著しく減少した。また, 着葉数が多ければ, 発根率・数は高く, 着葉期間が長くなるにつれて発根率・数は増加した。さらに, さしほの長さが長いほど高い発根率が観察された。頂芽も葉も除去したさしほにショ糖(0〜8%)溶液を処理し, 発根率・数を調べた。ショ糖溶液にIAAが存在しない場合はいずれのショ糖濃度においても発根は観察されず, IAAを添加すると2.0%において最大の発根率を示した。IAAな含む2.0%ショ糖溶液の処理時間が長くなると発根率・数は増加し, 着葉期間を延長した場合の実験結果と類似の結果を得た。これらの実験結果から, 発根に対する葉の役割の一部は, 根形成部位への養分〈ショ糖)と植物ホルモン(IAA)の供給として説明された。
- 日本森林学会の論文
- 1975-12-25
著者
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