光合成・光呼吸・CO_2補償点の種間差異 : ポプラクローンとヒマワリ・ミトリササゲとの比較
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概要
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ヒマワリ(Helianthus annuus)の最大純光合成速度はポプラ4品種(Populus euramericana Hardtwalden, P.nigra×maximowizii, 2n&4n, P.maximowizii×trichocarpa)のそれの1.13〜1.63倍であった。ヒマワリの光呼吸速度(PIB-1)は6mgCO_2dm^<-2>hr^<-1>で, ポプラ4品種の2〜4倍であった。ミトリササゲ(Vigna sesquipedalis)の光呼吸速度は2〜4mgCO_2dm^<-2>hr^<-1>であった。また, ポプラのCO_2補償点は50〜57ppmCO_2,ヒマワリ, ミトリササゲのCO_2補償点は44〜50ppmCO_2であった。総光合成速度はポプラ4品種で23〜33mgCO_2dm^<-2>hr^<-1>, ヒマワリで40mgCO_2dm^<-2>hr^<-1>, ミトリササゲで30mgCO_2dm^<-2>hr^<-1>であった。以上の実験結果は, ポプラの光合成速度はC_3型の草本植物の光合成速度と同程度であることを示している。ポプラの高い生長速度は高い光合成速度によるものと考えられる。
- 日本森林学会の論文
- 1975-08-25
著者
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