同化箱内CO_2濃度分布測定法
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概要
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同化箱内の濃度分布をクロマツ針葉を用いて測定する試みを行なった。一枚の矩形葉を想定し, 矩形葉は18の部分から構成されているとした。矩形葉の各部分をクロマツ針葉によって代用し, 同化箱入口から出口までのCO_2濃度勾配を同化箱内の針葉数を変えることによって推定した。この結果, CO_2濃度は同化箱入口から出口まで直線的に減少した。さらに, 同化箱内平均CO_2濃度は, 同化箱の入口と出口のCO_2濃度の相加平均として求められることが判明した。すなわち, これらの結果は, 光合成測定の際の同化箱内CO_2濃度分布をクロマツ針葉を用いて推定できる可能性を示すものである。しかし, この方法を一般化するには, より詳細に同化箱内の空気の流れを検討する必要があり, 今後の研究に待たねばならない。
- 日本森林学会の論文
- 1975-11-25
著者
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