枯殺剤の林業的応用に関する研究(XIV) : DPAによるススキの枯殺試験について

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概要

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ススキの枯殺にDPA水溶液が有効なことはすでに報告したが, さらに, その濃度と液量との関係について試験を行なった。前年3月に株の大きさをそろえて植付けたススキにたいして, DPAの2.5%・5%・10%の水溶液をそれぞれ半量・基準量(70cc/株)・倍量を5月に散布して, つぎのような結果をえた。1)5%・10%区では翌年夏期になってもいちじるしい抑制効果がみられた。2)2.5%区では処理後2〜4ヵ月間生育の抑制がみられた。3)濃度と液量の関係では同一成分量を散布するとその効果は大差なく, ちがいはみられなかった。造林地のススキの枯殺は草体にまんべんなく薬液をかけることが良い結果をもたらすものと考えられる。したがって, 春先ススキの萠芽初めにスポット処理などの適切な散布方法によれば, 一般に水利のわるい造林地での使用も拡大されよう。
一般社団法人日本森林学会の論文
1967-05-25

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