Acacia mollissimaの耐寒系統選拔(予報) : 耐寒性と種子莢の熟期との関係
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概要
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Acacia mollissimaの耐寒系統選抜を行う方法を確立する目的で, 種子莢の熟期を異にする個体の子孫7系統を用い, KClO_3抗毒性, 原形質分離および低温処理を行つた。その結果は, 次のようである。1. KClO_3の抗毒性は, 低温処理による被害との間に, 負の相関が存在する。2. 原形質分離は, CaCl_2水溶液のみが, 低温処理による被害と正の相関を有し, 他の試薬, すなわち, CO(NH_2)_2,KNO_3,KCl+CaCl_2においては全く相関が見出されなかつた。3. 以上3種の実験の結果と種子莢の熟期(開花期)との間に高い相関の存在が考えられた。すなわち種子莢熟期の早い系統は低温に弱く, 晩熟の系統は低温に対して強い傾向がある。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1959-03-25
著者
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