California州産Sequoia sempervirensの実生稚樹の形質(II)
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概要
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1.本材料は変異係数が極めて大きく,前報同様雑種性が高い事を認める事が出来た。2.枝の着生距離,枝の着生角度,枝の長さ,枝梗の着生距離,枝梗数及び枝径は何れも個体間に有意差を示した。3.枝の着生距離は枝の着生部位によってその距離に1有意差を示し,且つその距離と枝の着生部位との間に規則性はないので,その表示には,測定の方法を考えねばならない。4.枝の着生角度は,樹冠の略々中央部に平均値を有し,それより上部はより鋭角に,又中央部より下部は平均より鈍角となり,その偏差は殆んど相殺される。5.枝梗数は枝の着生部位によって異るが観則性はたい。略々樹冠の中央部が平均でそれより上部及び下部はやや多くなったり或は少くなったりしている。6.枝梗数は校長及ぴ枝径との間に,又枝径は枝長との間に何れも正の有意性ある相関を認めた。7.樹高及び枝張りの生長量は,1953年迄の総生長量と1954年迄の総生長量との間に高い相関があるが,1954年の生長量との間には有意性ある相関は見出せなかった。8.樹高,枝張り及び根元径の生長量については,枝の若干の形質との問に有意性ある正の相関を認めた。9.枝張りは枝の長さ,枝便数及び枝径の三形質との間に正の相関が存在する。10.樹高と枝の長さとの間に正の相関が認められた。11.根元径は横径との間に正の相関を認めた。12.前報に於て,枝径は他の生長量との間に相関は考えられないと述べたが,枝張り及び根元径との間にかなり高い正の相関が存在している事を認めた。13.偏差に或る期待値を与えて,その場合に必要とする標本の大きさについて検討した。14.以上の結果を総括して,本樹の育種のために要する測定の方法について考察した。
- 日本育種学会の論文
- 1959-03-20
著者
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