マイクロプレートリーダーを用いた簡便なスギ花粉アレルゲン-Cry j 1-の定量法の確立
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概要
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スギ花粉の主要なアレルゲンであるCry j 1を簡便に定量する蛍光サンドイッチELISA法を確立した。0.1 gの花粉から抽出したタンパク質の至適な希釈率は4^<-4>であり, 経済性も考慮した固相抗体の至適な量は500 ng, ビオチン化抗体の量は25 ngであった。効率よくCry j 1を抽出する条件は, 抽出バッファーにCoca液を使用し, 振とう時間が14時間であった。また, スギ花粉の場合, 脱脂効果はほとんどないことが明らかになった。ビオチン化したモノクローナル抗体の交差反応は同じスギ科のメタセコイアの花粉に対してもきわめて低かったことなどから本実験系に大きな問題はないと考えられた。今後は, 数多くの品種やクローンについてアレルゲン量がどの程度異なるのかを調査し, 花粉症対策の一環としてそれが少ないものを選抜していく必要があると思われた。
- 1999-11-16
著者
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斎藤 真己
富山県林業技術センター林業試験場
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寺西 秀豊
富山医科薬科大学公衆衛生
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寺西 秀豊
富山大学医学部公衆衛生学
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寺西 秀豊
富山医薬大 公衛
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寺西 秀豊
富山医薬大学・医・公衛
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寺西 秀豊
富山医科薬科大学
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