落葉広葉樹林内における風速の垂直分布と開空度との関係
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
平坦地に方形植栽された18年生のケヤマハンノキ林内で,開空度と林内風速の垂直分布を測定した。着葉期,落葉期ともに,開空度と林内の相対風速との間には高い相関関係が認められ,直線回帰式をあてはめることができた。得られた回帰式をもとに,林外風速と林内の開空度とから林内風速を推定したところ,樹冠層内の大部分の位置で,良い推定結果が得られた。ただし,開空度が概ね80%を超える樹冠上層部については,風速が樹冠上の乱流境界層の影響を強くうけるために,開空度による風速の推定は不適当であった。
- 1996-11-16
著者
関連論文
- 森林における降雪の遮断蒸発
- 奥羽山地北部笊森山の雪田土壌にみられる中世温暖期の雪渓の縮小 第1報 雪田中の埋没泥炭層の分布と年代および形成環境
- イタヤカエデ梢頭の枯死現象 : 石狩海岸林の事例
- 落葉広葉樹林内における風速の垂直分布と開空度との関係
- 奥羽山地北部の亜高山帯における積雪グライド量の測定
- 1997年5月秋田県鹿角市で発生した地すべりと土石流災害
- 北上山地の風衝荒廃地における緑化に伴う地熱流束の変化 : むしろ伏せ工施工当年度の変化
- 白神山地世界遺産地域のブナ原生林内における気温緩和作用の季節変化
- 林内気温と開空度との関係の季節変化 : 森林総合研究所東北支所構内における観測例
- 北上山地の季節的土壌凍結地帯における地温,地熱流束と凍上との関係
- 積雪期の森林樹冠アルベード : トドマツおよびカラマツ人工林における観測結果(会員研究発表論文)
- トドマツ苗木の脱葉・枝枯れ現象発現試験(IV) : 人為摘葉を加えた枝枯病感染枝の非埋設越冬(会員研究発表論文)
- 虫害にともなうケヤマハンノキ林内微気候の変化(I) : 光環境の変化(会員研究発表論文)
- トドマツ苗木の脱葉・枝枯れ現象発現試験(III) : 脱葉率の経年変化と隣接する枝枯病罹病苗木からの影響(会員研究発表論文)
- 落葉広葉樹を主とした林分内における樹幹温度と林外気温との関係(会員研究発表論文)
- 積雪に及ぼす森林の影響(会員研究発表論文)
- トドマツ苗木の脱葉・枝枯れ現象発現試験(II) : 枝枯病菌によらない脱葉・枝枯れ現象(会員研究発表論文)
- トドマツ苗木の脱葉・枝枯れ現象発現試験(I) : 設置地上高・設置姿勢による現象発現の違い(会員研究発表論文)
- 海岸林において着雪中の塩分が樹体温度を低下させる可能性について(会員研究発表論文)
- 海岸林におけるクロマツの凍傷について(会員研究発表論文)
- 針広混交林における地面蒸発量の季節変化(会員研究発表論文)
- 開空度を用いたケヤマハンノキ樹冠層内の純放射量の推定(会員研究発表論文)
- 虫害にともなうケヤマハンノキ林内微気候の変化(II) : 気温・風速の変化(会員研究発表論文)