マツノマダラカミキリ Monochamus alternatus HOPE 幼虫の発音と成長
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概要
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マツノマダラカミキリMonochamus alternatus HOPEの幼虫期における発音の実態を明らかにするため, アカマツ丸太を成虫に与えて産卵させ, その丸太内部の幼虫が発生する音の聴きとりと成長調査を定期的に行った。その結果, 発音は卵孚化後早い時期から始まり, 辺材部での摂食がみられなくなるころに終わること, したがって, 発音期間は摂食期間と重なることがわかった。また, 発音回数には日周期性は認められなかった。日当たり発音回数は, 産卵日から36日後をピークにして, その後減少した。その変化は体重・体長およびフラス排出量, 樹皮下の摂食面積, ならびに穿人孔の大きさのそれぞれの変化と密接な関係がみられ, 体重・体長, フラス排出墨, 樹皮下の摂食面積が顕著に増加するとき, 日当たり発音回数が多くなり, 穿人孔の大きさが急激に増加するころに減少した。
- 日本森林学会の論文
- 1990-05-01
著者
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