気管支結石症 : 気管支鏡診断と治療

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概要

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近年の気管支結石症の臨床的問題点, 特に気管支ファイバースコープの診断と治療における役割を検討するため自験例5例を含む1970年以降の報告例36例につき検討を加えた。主訴は血痰, 喀血が最も多く, 胸部X線所見は無所見から, 肺炎, 中葉症候群などさまざまであった。肺門リンパ節石灰化像が81%にみられ特徴的であった。32例で気管支鏡検査が行なわれており, うち12例37.5%に直接結石が認められた。その他, 膿, 壊死物質, 凝血塊による気管支閉塞所見や粘膜隆起病変が認められた。13例で気管支鏡下に結石摘出が行なわれており, 10例で全結石が, 3例で一部が摘出された。13例中11例で直接結石が確認され, その11例中6例が可動性を確認した後に摘出された。合併症はなく摘出結石最大径は11mmであった。気管支鏡下結石摘出は慎重に行なえば有用な方法であり, 1回で摘出困難な場合は数回に分けて施行すべきである。
1985-03-25

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