喀痰溶解剤 serratio peptidase を用いた喀痰細胞分離法と分離細胞の分析
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概要
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喀痰は呼吸器疾患において最も頻度の高い臨床所見の一つであり, その解析による気道の病態解明の検討は有用である。液性成分の進展に比べ, 細胞成分に関しては細胞診以外, 得られる情報は未だ多くない。著者らは不均一で粘稠な喀痰を100∿250μg/mlの濃度のserratio peptidaseで処理することにより, 特定の細胞のみを喪失することなく, 85%以上のviabilityをもって喀痰細胞を分離することができた。この成績はpancreatin, trypsin, 超音波処理等の他の方法に比較してすぐれている。得られた喀痰細胞について, 細胞分画およびモノクローナル抗体によるリンパ球サブセットの日内変動を示唆する成績を得たことから, 一日の採痰時刻を一定にするならば, 病態の経時的な変動を追跡しうると考える。分離した喀痰細胞の多面的な分析は, 気道内細胞のdynamicな解析に寄与しうることを示した。
- 日本呼吸器内視鏡学会の論文
- 1985-03-25
著者
-
池本 秀雄
順天堂大学医学部
-
矢田 純一
東京医科歯科大学小児科
-
池本 秀雄
順天堂大学
-
稲富 恵子
順天堂大呼吸器内科
-
本間 日臣
順天堂大学呼吸器内科
-
前野 秀夫
順天堂大学呼吸器内科
-
篠原 直樹
順天堂大学呼吸器内科
-
稲富 恵子
順天堂大学呼吸器内科
-
本間 日臣
放送大学
-
本間 日臣
順天堂大学医学部呼吸器内科
-
本間 日臣
順天堂大学
-
本間 日臣
東京大学第3内科 順天堂大学呼吸器内科
-
篠原 直樹
順天堂大呼吸器内科
-
田村 尚亮
順天堂大学医学部呼吸器内科
-
田村 尚亮
呼吸器内科学
-
田村 尚亮
順天堂大学 皮膚科
-
四宮 範明
東京医科歯科大学医学部小児科
-
池本 秀雄
順天堂大学呼吸器内科
-
四宮 範明
東邦大学第二小児科
-
矢田 純一
東京医科歯科大学
-
四宮 範明
国立小児医療センター
-
本間 日臣
()
-
池本 秀雄
順天堂大学医学部呼吸器内科
-
稲富 恵子
順天堂大学医学部呼吸器内科
-
篠原 直樹
順天堂大学医学部呼吸器内科
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