気管支鏡検査を契機に急性心不全, 肺水腫をきたした SLE の 1 例

元データ 1998-07-25 日本呼吸器内視鏡学会

概要

症例は45歳女性で, 労作時呼吸困難を主訴に当科を受診し, 光線過敏症, 口腔潰瘍, 関節炎, リンパ球減少, 抗核抗体陽性よりSLEと診断された。胸部X線写真では両側中下肺野に粒状網状影を認めたが心拡大はなく, 心電図は非特異的な陰性T波を認めるのみで, 腎機能は正常, PaO_2は85.6Torrであった。しかし, 気管支鏡検査後に患者はショックに陥り, 翌日に急性心不全で死亡した。剖検肺ではdiffuse alveolar damage(DAD)と肺水腫が存在した。検査後の心電図, 心エコーの異常にもかかわらず, 心筋組織は病理組織学的に正常で, 心筋炎や血管病変は指摘できなかった。SLEのDADや心機能異常に加え, 気管支鏡検査による低酸素血症が心不全, 肺水腫の誘因になったと考えられた。心不全, 肺水腫はSLEの気管支鏡検査における合併症として留意する必要がある。

著者

妹川 史朗 磐田市立総合病院呼吸器科
須田 隆文 浜松医科大学第2内科
千田 金吾 浜松医科大学第2内科
佐藤 篤彦 浜松医科大学第二内科
田村 亨治 浜松医科大学第二内科
吉富 淳 浜松医科大学第二内科
菅沼 秀基 浜松医科大学第二内科
佐藤 元彦 名古屋大学第一内科
八木 健 浜松医科大学第二内科
佐藤 篤彦 浜松医科大学 第2内科
佐藤 篤彦 東京専売病院
須田 隆文 浜松医科大学 呼吸器内科
管沼 秀基 浜松医科大学第二内科および協力施設
八木 健 島田市立島田市民病院 呼吸器科
田村 亨治 藤枝市立総合病院
田村 亨治 東京慈恵会医科大学附属柏病院 総合内科
豊嶋 幹生 浜松労災病院呼吸器科
中村 浩淑 浜松医科大学第2内科
豊嶋 幹生 浜松医科大学第2内科
早川 啓史 浜松医科大学第2内科
妹川 史朗 浜松医科大学第2内科
菅沼 秀基 市立島田市民病院呼吸器科
菅沼 秀基 島田市立島田市民病院 呼吸器内科
吉富 淳 静岡市立清水病院呼吸器科
吉富 淳 東京専売病院
豊島 幹生 浜松医科大学第二内科:浜松労災病院呼吸器科
佐藤 篤彦 浜松医科大学第2内科
八木 健 浜松医科大学第2内科
八木 健 東京専売病院
千田 金吾 浜松医科大学 呼吸器内科
中村 浩淑 浜松医科大学 第二内科
Sato Atsuhiko Second Department Of Internal Medicine Hamamatsu University School Of Medicine
佐藤 篤彦 浜松医科大学第2内科および関連施設
須田 隆文 浜松医科大学
菅沼 秀基 浜松医科大学第2内科
吉富 淳 浜松医科大学内科学第二
豊嶋 幹生 浜松医科大学内科学第二

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