気管支結石症の 2 例

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概要

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2例の気管支結石症を経験したので報告する。症例1は60歳, 女性。主訴は血痰と微熱。胸部X線で右上肺野に石灰化を伴う腫瘤影を認め, 気管支鏡検査にて右B^2入口部に黄白色顆粒状物による狭窄を認めた。同部の生検で組織学的にも石灰化物が確認された。抗結核剤の内服治療を行ったところ, 約3ヵ月後より結石の自然喀出がみられ, 画像上所見も改善した。症例2は64歳, 男性。主訴は血痰。胸部X線上, 右肺門に多数の石灰化がみられ, 右下葉に無気肺が存在した。気管支鏡検査では右底幹支を閉塞する結石を認めたが, 摘出不能であったため, 抗結核剤と抗生物質を投与し, 症状と陰影の改善をみた。2症例はいずれも肺結核によるリンパ節の石灰化が成因と考えられた。
日本呼吸器内視鏡学会の論文
1993-03-25

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