気管支結石症と気管支結核症とを合併した Tracheobronchopathia Osteochondroplastica の 1 例

元データ 1992-03-25

概要

左上葉支口を閉塞する気管支結石と右中葉支の気管支結核とを伴ったTracheobronchopathia osteochondroplastica (TBO)の1例を経験した。症例は呼吸困難, 咳嗽を主訴とする70歳, 女性で, 両側胸水を認めた。気管支鏡では上部気管から左右主気管支までの膜様部を除く気道壁に多数の小隆起がみられ, 生検で骨組織を認めたことよりTBOと診断され, 一方, 左上葉支口は灰色の気管支結石により閉塞されていた。右中葉支の全周性狭窄を認め, 喀痰培養で結核菌陽性であったことより気管支結核も合併していたと考えられた。抗結核剤の投与により喀痰中の排菌は止まり, 胸水は消失した。気管支結石症および気管支結核症がTBOに合併した機序については明らかでなかったが, TBOとこれら2者の気管支病変の合併した例は過去に報告がみられず, 稀であると思われたので報告した。

著者

梅田 文一 神戸市立中央市民病院呼吸器内科
岡崎 美樹 神戸市立中央市民病院呼吸器内科
片上 信之 神戸市立中央市民病院
坂本 廣子 神戸市立中央市民病院呼吸器内科
中井 準 神戸市立中央市民病院呼吸器内科
長谷川 幹 神戸市立中央市民病院
岩崎 博信 神戸市立中央市民病院呼吸器内科
冨岡 洋海 神戸市立中央市民病院呼吸器内科
石原 享介 神戸市立中央市民病院
中井 準 神戸市立中央市民病院

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