気管原発軟骨肉腫の 1 例

元データ 1990-07-25 日本呼吸器内視鏡学会

概要

気管原発の軟骨肉腫は極めて稀である。今回, 我々は気道確保のためにNd-YAGレーザー治療を行った気管原発軟骨肉腫の1例を経験したので報告する。症例は74歳, 男性でHugh-JonesIII度の呼吸困難を主訴として当院へ入院。気管支鏡検査で腫瘤は気管下部の左側後方より発生し, 気管内腔の80%以上を閉塞していた。生検の結果, 軟骨性腫瘍と診断された。気道開大を目的としてNd-YAGレーザー治療(3回, 総計47605 Joules)を行った。気管内腔の開大と閉塞性障害の著明な改善が得られたため, 腫瘍の完全な外科的切除と気管の端々吻合が行われた。摘出された標本では低悪性度の気管原発軟骨肉腫と診断された。現在, 肉芽性狭窄のためTチューブが挿入されているが, 局所再発や遠隔転移もなく生存中である。

著者

綾部 公懿 長崎大学第1外科
伊藤 直美 長崎市立市民病院内科
富田 正雄 長崎大学第1外科
荒木 潤 佐世保市立総合病院内科
荒木 潤 佐世保総合病院内科
峯 豊 峯内科クリニック
峯 豊 長崎市立市民病院内科
中野 正心 長崎市立市民病院内科
重松 和人 長崎市立市民病院病理
中野 正心 長崎市立市民病院
広瀬 清人 長崎市立市民病院内科
広瀬 清人 国立嬉野病院内科

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